七五三参詣

かんざしが仕上がった翌日、高幡不動尊へお参りに行って参りました。朝一番の着付けとは言えオープンが10時のお店なので、早起きで活動時間が午前の早い時間に限られるお豆ちゃんにとっては、若干遅めのスタートとなりました。着付けが終わってからの祈祷となると11時半だったので、いつもなら昼ご飯の時間。半ばどうにでもなれという気持ちで向かいました。車で向かう途中30分ほど眠ったので少し安心しましたが、やはり30分の祈祷は3歳児には長過ぎて、子供のぐずぐずを制すこちらにとっては大変過酷な時間となりました。加えて雨上がりの境内を慣れない草履で歩くため、脱げて白い足袋が汚れて悲しくて泣く、着物は嬉しいけど動きにくくていつも通りにできなくて泣く、何度も足元がふらついて少しずつ剥がれ始めていた草履の底が遂に外れて泣く…あぁ、こちらの方が泣きたいですという大人四人。3歳のお参りは予想通りの結果となりました。

休憩所にようやく辿り着き、大好物の干し芋やおせんべいにミカンを頬張って、少し元気になりました。食べている時が撮影のチャンス!と思い、かんざしを撮影しましたが、どれもこれもピントがずれていました。残念。

とても華やかなかんざしで、お豆ちゃんに似合っていました。
千歳飴の袋にはチョコレート。

お参りのお札と一緒に頂いた千歳飴の袋に入っていたのはチョコレート。なんだかとっても立派なありがたいチョコレートです。砂糖は摂取したく(させたく)ないけれど、千歳飴に込められた意味を読むと七五三には欠かせないアイテムと感じます。私も千歳飴の袋を持って、お豆ちゃんと同じ高幡不動尊で撮影した写真が残っています。

三歳のお参りのお札。「開運満足」と朱書きで。

三歳のかんざし

計画は立てていて材料も揃えてはいたものの、なかなか着手できなかった七五三用のかんざし。数日前になってようやく作り始めました。私が参考にしている本(『晴れの日を彩るつまみ細工の花々』hong prezents著)にあった七五三のかんざしを少々アレンジして松竹梅のかんざしに。お豆ちゃんは1月29日生まれで、お豆ちゃんが生まれた日の朝紅梅が花開いていたと棟梁(私の父)が言っていたので、お豆ちゃんの花と言えば「紅梅」です。小さな子供や若い方から見れば、あまり華やかではない印象かもしれませんが、いずれお豆ちゃんが大人になった時、春の訪れを感じさせてくれる梅の花を身近なものと感じてくれたら嬉しいです。

銀ビラのかんざしと、藤下がりのかんざし
お豆ちゃんは、この山吹色の蝶々が好きだそうです。
私のお気に入りは、松竹梅の「竹」。初めて作りました。

家事も仕事も若干放棄して制作したこのかんざし。出来上がってからずっと、うっとり眺めてしまうほどの仕上がりです(自己満足)。七歳のお参りでもこのかんざしを使いたいと思うのですが、お豆ちゃんはピンク色が好きなので、4年後はさてどうなるか分かりません。けれど、今回ここまでのかんざしが仕上がったので、もっと先の成人式だとか、更に先の結婚式だとか、そんな晴れの日にも母のこの手でかんざしを作ってあげたいなと思うようになりました。